2012年05月03日

抽象と形態、何処までも顕れないもの

もう一月ほど前の事だが、千葉県の佐倉市に行ってきた。
DIC川村美術館と言うところで、知人の画家が作品を展示していたので
小旅行を兼ねて、観に行った。
自宅からなんだかんだで3時間近くかかったが、
以前利用していた京成電鉄の車窓を眺めていたら、
懐かしい想いが湧いてきて時間をあまり感じずに過ごせた。
京成佐倉駅から美術館専用バスで30分、
のどかな田園地帯の小高い丘の上に美術館はあった。

DIC川村美術館はDIC(旧 大日本インキ化学工業)と言うインク会社が
経営している美術館で今回初めて知った。
広大な土地、池や広場、テニスコート、
そして巨大なオブジェなどに囲まれた中に美術館があった。
中は見やすく、都会の美術館と違って忙しさが無く最後までゆっくり鑑賞できた。
コレクションはピカソ、ブラック、カンディンスキー、コーネルなど
20世紀美術を中心にしつつも、横山大観やレンブラント、モネ、シャガール、エルンスト、
藤田嗣治、ジャクソン・ポロック、アンディ・ウォーホルなどなど
幅広く展示されていて、楽しめた。
今回の展覧会「抽象と形態、何処までも顕れないもの」に知人の作品が展示されていた。
彼の父上(アメリカの画家、故人)は著名な現代アートの巨匠で、(母上も映像作家)
世界の美術館にその作品はコレクションされている。
もちろん川村美術館にもコレクションされていて、
二人の作品を並べて鑑賞する機会はおそらく今回が初めてであると
パンフレットに記載されていた。
父上に何度かお会いした事があるので、ちょっと感慨深かった。

以前銀座のギャラリーで彼の個展を見たときと作風が若干変化していて
より今回の方が惹きつけられる作品群であった。
彼の作品に囲まれていたら、この中で即興演奏したくなった。
ちょうど本人が居たので、絵の感想と共にそんな話もちらほらした。
現在彼はニューヨーク在住、距離の問題もあり直ぐにとは行かないが
いつか実現したく思っている。

最近、表現方法も形態も異なる者同士のコラボレーションから生み出される作品に
とても魅力を感じている。
先日もギターリストの吉本裕美子さんがインスタレーション作家の小宮伸二さんと共演した演奏会を
聴きにいったが、小宮さんの水のオブジェの中で、吉本さんがギターや鈴、音響を使い
即興演奏していて、とても興味深い空間を作っていた。
水滴の音がギターの音の合間から聴こえる。バックに揺れる水面の影映像。
そしてマイクで拾った外の音がその空間に引きずりこまれる。その合間からまた水滴の音。
観客の中を歩いたり、パフォーマンス的な事もしていて
彼女の新しい一面も見せてくれた。
会場も観客のため息なども作品要素として機能しているように感じた。
違う形態のコラボレーションならではの、創作であったと思う。

で、カノミ本人はゴールデンウィークなど関係なく、今日も明日も仕事で
「コドモ警察」を観て過ごしている。

posted by kanomi at 10:15| Comment(0) | カノミの雑記帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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